★★★★★★★★☆☆
MOVIX堺で。
ドラマに主軸を置いて・・・との話だったので心配でしたが。
確かにドラマはありますが、このぐらいのドラマが無いと進みませんから。
そういうところを排した「シン・ゴジラ」と比べて、という意味なんでしょう。
だから「シン~」よりも良かった、という人がいるのも納得。
そういう意味で普通の映画なので。
登場人物は最低限。
それも極端と思えるほどに人間を描いておらず、各人物の背景がほとんど見えない。
主軸となる主人公と彼と一緒に住むことになる女性ですら、家族を戦災で亡くした、ということしか分からない。
脚本も書いている監督には、そこに興味がないのは明白。
彼の興味はもっぱらゴジラ本体とそれが破壊する東京の街とそれに対する人間たちを描くことのみ。
そういう意味でジェームズ・キャメロン的だと感じた。
大事なところでご都合主義が見えるのが残念。
特にゴジラに襲われた銀座の街で典子に出会うところと、クライマックスの「ダンケルク」みたいなところが。
ギリギリ踏ん張ったけど、アレはシラケてしまいかねない演出。
しかし浜辺美波ですからね。
よほどのことがない限り途中で止めませんけどね。ええ。