★★★★★★★★☆☆
1955年製作の日活作品。
そのころの日本は、子供が出来すぎて困っていたみたい。で、産児制限に踏み切りたい厚生大臣一家に起こる子供を巡る騒動のアレコレを描いた物語(だから「お荷物」は子供のこと)。
社会風刺コメディなので、当時の時代背景を知らない目で観ると、描かれている内容を純粋に楽しむことは出来ない。ただ、テンポが良い(と言っても、今の目で観るとちょっとゆっくり目)ので、飽きずに観られる。
ラスト、唐突に水爆批判が出てくるけれども、黒澤が「生きものの記録」を撮り、前の年に第五福竜丸の事件があった1955年の映画ですものね。社会風刺劇とはいえ、それまでの流れとは関係ないけれども仕方がないか。。。
星が8個なのは、北原三枝がキレイだったのとフランキー堺がドラムを叩くのが観られたから。