★★★★☆☆☆☆☆☆
無実の罪で拘束、職も奪われたことがきっかけで反政府組織に加わった黒人労働者と彼らを追う公安との物語。
「以前、南アフリカ共和国にはアパルトヘイトっていう人種差別があってね・・・」という映画なんだけれど、
結局、何が言いたかったのかいまいち分からず。もちろんラストではそれがハッキリするなるのだけれど、パッとしない。
それは労働者の拘束の理由(きっかけとなる事件があったとき浮気していたのでその間の行動を明らかにしなかった)と逮捕の理由(妻の密告)、加えて捜査班トップの人物が良い者なのかそうでないのか分からないので、登場人物の中の誰にも感情移入できないことに起因する。
早い話が社会派ドラマとしても探偵モノとしてのサスペンスとしても中途半端なもので、どっちつかず。アパルトヘイトを描きたいのであれば、「ホテル・ルワンダ」のようにストレートなドラマにすべき。