★★★★★★★★★★
レンタルDVDで。
アフリカのある国の内戦を舞台にした映画。
略奪し、陵辱し、人を殺す少年たちが主人公。彼らにとってはどんなことでも人を殺す理由になる。
ただそこに信念はなく、単に<司令官>である<大将>の命令に従っているだけで、それには何の疑問も持っていない。
ただ主人公である部隊長の<ジョニー>だけは、どこかで自分や自分たちの国の未来への希望を信じている節がある。
しかしながら、内戦が一段落した後、<大将>が正規軍の伍長になったことで捨てられ、その希望も無くなる。
そんなとき、自分より弱いと思っていた少女にそのことをあっさり指摘され、完全に打ちのめされる。
これがセミ・ドキュメンタリー・タッチで1時間半ほどで描かれる。
出演しているのはリベリアの内戦で実際に<従軍>した元少年兵だそうで、撮影も内戦終了直後のリベリアだとか。
モデルはリベリア内戦なのだろうけど、劇中のどこにも「リベリア」という言葉は出てこない。
だからこれはフィクションであり、エンタテインメントとして作られているのだろうけど、リアリティがあり過ぎるし、普段の生活とはかけ離れすぎて、どこか絵空事のように見える。
ただ、これほどこの時代の日本に生まれて良かったと思った映画はない。