★★★★★★★☆☆☆
レンタルDVDで。
「祇園の姉妹」を観てから再見したかったので。
やはりあちらの方が好み。
こちらの方が先だったようだけれど、習作といった感じ。
ただ、特典で入っていた新藤兼人のインタビューで、当時は東京が舞台の映画がほとんどで、関西が舞台のものは、本作がほぼ初めてだったとか。
それは脚本の依田義賢が京都の人だったからだそうで、東京人の溝口監督から見た<関西人の習性>のようなものが面白かったのだろう、ということだった。
なるほどなぁ。
★★★★★★☆☆☆☆
双葉十三郎が「ハードボイルド・タッチでうれしくな」り、小林信彦が邦画ベスト100に入れた映画。
1936年(2.26事件の年)の映画でありながら、設定とストーリーに時代を感じない。そのまま今でも通用する。
大阪が舞台なので、登場人物は皆、大阪弁。これがキレイな大阪弁なのです。テレビで良く聞かれる<芸人>が話している言葉とは全然違います。大阪が舞台の古い映画の良いところはコレですね。
出演者で顔と名前が一致したのは、山田五十鈴と志村喬のみ。しかしながら山田五十鈴、戦後の映画でしか見たことなかったのですけど、キレイだったんですね。
(2007年1月13日)