★★★★★★☆☆☆☆
NHK BSで。
どの時代を舞台にしているのか分からなかったけれど、途中、一家が出向く尾道の街ではミゼットが走り、テレビが映っていたので、製作されたころが舞台。つまり現代劇。
なぜ一家がこの島で生活しているのか、水もなく平地もない島で農業を営んでいる理由についての説明がないのだけれど、社会の最底辺に属していると考えれば納得がいく。2011年の現在だと農業には向かわないとしても、他の業種で同じようなことがあるのだから。
船に乗っていく水汲みと畑への水撒きの毎日。単調な毎日を描いているので、単調なシーンが続くけれど、その分カット割が細かいので画面は単調ではない。
そのテーマもあってか、モスクワ国際映画祭でグランプリを取っているとのことだけれど、皆無と言って言いぐらいセリフがないこともあって、観る者を選ぶ映画だと思う。
自分には少ししんどかった。