★★★★★★☆☆☆☆
WOWOWで。
1938年製作のジョン・フォード監督の第一次大戦の駆潜艇を舞台にした戦争映画。
主人公の大富豪でプレイボーイである青年が着任する駆潜艇は、戦争中であるにもかかわらず、ニューヨークの港につながれたままで指揮官すらいない。
そんなのんきな雰囲気で始まり、中盤、指揮官が着任して出撃するまで、そののんきさが続くが、後半は一転、戦争映画になる。
そんな中でも主人公はプレイボーイらしく補給船に乗る女性に恋をし、2人は愛し合うようになり、彼女の父親である補給船の船長と一悶着あるものの、最後はめでたしめでたしという映画。
主人公本人はコネで海軍に入った人物なので、わがまま放題。ただ新任指揮官の登場で目を覚まし、軍人らしくなっていく過程を描く成長譚であると同時に、補給船の女性との恋愛譚でもあるのだけれど、どちらも場面が変わると180度変わっているという状態で唐突。
この時代の映画らしいと言えばらしいのだけれど、今の目で観るとどうにも共感のしようがなくて・・・
というわけで、楽しい映画ではあるけれど、後には特に何も残らないものでした。
wikipediaによると、1939年に日本で公開していたとか。
ずっと戦闘艦と行を共にする補給船に女性が乗っていることを、当時の日本の観客はどう思ったのでしょうか?