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北アイルランド紛争最中の1975年10月から物語が始まる。
カトリック系のIRAと対立するプロテスタント系のアルスター義勇軍の若者がIRAの一人を殺害する。
それから33年、その現場に居合わせた被害者の弟と犯人とが、あるテレビ番組を通じて対面することになるが、土壇場になって弟は撮影を拒否、立ち去ってしまう。
後日、2人だけで会うことになり、弟は復讐しようとするが、壮絶な殴り合いの末、家族のために生きていくことを決意するという物語。
というわけで、amazon.co.jpの解説は全然違います。
2人ともその事件を引きずって生きている。
そこからいかに抜け出すかということがテーマで、そのためには正面から向かい合うしかないという結論。
これが監督であるところのオリヴァー・ヒルシュビーゲルのテーマなんでしょうね。
誰しもそうしないといけないし、そうあるべきだけれど、これはなかなか出来ません。
犯人役のリーアム・ニーソンと被害者の弟役のジェームズ・ネスビットの真に迫った演技が素晴らしい。