★★★★★★★★★☆
MOVIX八尾で。
立派な愛国映画。
戦死したおじいさんの足跡を辿る孫2人が狂言回し。
戦死した、ということぐらいしか分からないので、いろいろな戦友会に連絡を取り、「知っている」という人たちを訪ね歩くという形式。
しかし、夏八木じいさんは人が悪いなぁ。早く言ってあげれば良いのに。
物語自体がよく出来ているので、2時間半の長尺ながら飽きない。
特定のイデオロギーを表現することなく作ってあるのが上手い。
また<国>=家族としているので、非常に分かりやすい。
この作りで文句を言おうものなら、その文句が単なる屁理屈にしか聞こえないようになっている。
イーストウッドの「硫黄島からの手紙」への回答だと思う。
ただ、反戦も入っているようにも思って観ていたのだけれど、ラストの1カットでそれが分からなくなった。
戦闘シーンはCGによるものだけれど、これが良い。
違和感を覚えたのは1ヶ所だけで、あとはまったく自然。
大晦日の正午過ぎからの上映で観たけれど、観客は割りと入っていた。
主演が岡田准一だからか、戦争映画の割りに若い女性の姿が多かった。