★★★★★★★★☆☆
WOWOWで。
舞台は1986年の東京、主人公は日雇い人足として倉庫で働く中卒の19歳の若者。
主要な登場人物として彼以外に2人出てきて、1人は同僚とでも言うべき同じ年齢の専門学生。
もう1人は彼の憧れの人でもある同年齢で古本屋でバイトする女子大生。
主人公と同僚の専門学生の対比が、いわゆる<負け組>と<勝ち組>になっていて分かりやすい。
また日雇いということで職務中にケガをしても何の保障もないなど、舞台は四半世紀以上前であっても、現在を舞台にしているのとさほど変わらない。
主人公の立場が立場なので、映画自体は暗く、貧乏臭い。
またIMDBによると16mmでの撮影だそうで、画面が粗く、雰囲気をより高めている。
この点がマイナスと言えばマイナスで、受け付けない人もいると思う。
しかしながら、コンプレックスだらけの不器用な人間を演じる主演の森山未来が良いので、彼だけで十分楽しめる。
中盤に出てくる専門学生の彼女であるところのマスコミ志望のサブカル好き女子大生がなんとも。
ああいうの、いましたし、それに迎合するかのように接する専門学生みたいなのもいました。
ああいうのは見ていて恥ずかしくなりましたけど、要領良くやってるヤツが多いのも事実なんですよね・・・