★★★★★★★★☆☆
WOWOWで。
タイトル通り、1971年のベルファストが舞台。
親を亡くし、幼い弟を養うために入隊した若い兵士が主人公。
彼はベルファストに派遣されるが、彼の地の状況をよく知らない状態で行くことに。
早々に家宅捜索する警察の警護という初任務に就くが、住民により暴動が発生、混乱の中、彼と同僚の2人が取り残され、同僚は射殺、彼は命からがら逃げるが、自分の居場所も分からなくなる。
夜になり、勘を頼りに駐屯地に向かおうとするが・・・というお話。
序盤の暴動シーンがリアル。自分も巻き込まれているようで怖くなってくる。
入り組んだ路地裏を逃げる彼と追うIRA、その2組を手持ちカメラがさらに追う。ここの緊迫感には息が詰まる。
なんとか逃げ延びた後も右も左も分からない土地で、誰が見方で誰が敵かも分からない恐怖。
敵だと思っていた相手に助けられ、味方だと思っていた相手に命を狙われる。
カメラは彼の視点だから、怖い怖い。
カトリック、プロテスタント、両方の視点が入っているのも良い。
加えてイギリスという国としての思惑も分かるように作ってある。
それを100分ほどにまとめてあるのだから、上手いもの。