★★★★★★★☆☆☆
レンタルDVDで。
アドルフ・アイヒマンの裁判をテレビ中継した人たちのお話。
番組のプロデューサーと監督の2人を主軸に進んでいく。
当時のイスラエルでは<収容所帰り>ということで下に見られることがあったとか。
実際に生き残った人たちが体験談を語ると作り話と受け取られて信用されなかったとか。
ともに劇中で語られる話だけれど、知らなかったことだけにちょっとした衝撃を受けた。
ユダヤ人に対してナチスがしたことを世界に知らしめようという思いから始まったTV中継。
もちろん不当な裁判ではないことを見せたいイスラエルの思惑もあって実現したことだけれど。
自分のテーマを追求する監督と、ある種のエンタテインメントとしての成功を目論むプロデューサーとの対比が面白い。
ガガーリンの有人宇宙飛行やキューバ危機に負ける!と焦るプロデューサーと、「大丈夫」と動じない監督なんてその違いが如実に現れている。
業なんでしょうね。