★★★★★★★☆☆☆
WOWOWで。
40代の中年夫婦と20代半ばの若者夫婦のお話。
世代間の感覚の違いを面白おかしく描いているのかと思っていたけれど。
いや、確かに前半はその通りで、特にアマンダ・セイフライドの若い奥さんとナオミ・ワッツの中年奥さんとが連れ立ってヒップホップのダンス教室に行ったところなんて、まさにそうで、ナオミ・ワッツのダンスには笑ったけれど。
でも、後半は双方の旦那のイメージが変わってきて、若い方は野心がむき出し、中年の方は純粋過ぎるのが分かってきて。
映画は中年夫婦の旦那を主に置いているものだから、段々と主人公に共感できなくなって。「良い年して何を甘いことを・・・」と感じたのですよね。
だから、ビミョーな気持ちで観終わったのだけれど、終わってからの小山薫堂と信濃八太郎との話で、信濃さんが「(中年の旦那は)作っていないけれど、若い方は作ってるんですよね」と言っていたのを聞いて、合点がいって。
つまり、主人公は「もっと良いものにするために」と理屈をつけているけれど、1本の映画に8年もかかりっきりで完成させらず、他人の助言も素直に聞き入れられない。
反面、同じように映画監督を目指している若い方は常にカメラを回し、アイデアをすぐに具体化、サッと作ってしまうし、年長者の意見にも耳を傾けるし。
映画の後半は彼らの性格や人間性を描いているけれど、結局、<若い>かどうかとはそういう部分なのではないか、と。
赤ちゃんがスマホを操作している様子で終わるのも、その吸収性の良さが<若さ>である、と。
原題は「While We're Young」だし。
そういう映画だったと解釈したけれど、それも信濃さんの話があったから。
ちょっと分かりにくかったし、97分という上映時間の割りに長いと感じた。