★★★★★★★☆☆☆
藤山直美演じる主人公は、子供の頃、イジメにあっていたことを暗示させるセリフがあり、そのせいか40歳を過ぎても、ほとんど家に閉じこもっている性格という設定。そんな彼女が母の通夜の夜、衝動的に妹を殺してしまったことから、外に出ることにより、いろいろな人と出会っていくという一種のロードムービー。
藤山直美で良かったのは、佐藤浩市との列車の中のセリフ(「顔が腫れたのは自転車でこけて。ついでに体もこんなに、腫れてしもて。」)と、廃屋(のようなところ)から大楠道代に助け出されオートバイに乗るように指示され、シートに座り後ろに乗るように言われたところ(「だってお尻痛いから」)。この2ヶ所では笑えた(喜劇ではないのですよ、これは)。
あとは妹役の牧瀬里穂。尼崎出身ということで、当然言葉もそういう言葉なのだけれど、違和感なし。調べたら福岡出身なんですね。立派。
画面は暗い(夜や室内が多い)けれども映画自体は暗くないです。でも自分には合わなかった。
ラストは「パピヨン」なんですかね?