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最近涙もろくて。
これもホロッときました。
今までの佐々部作品と同じく「愛すること」がテーマで、今回は家族愛。
タイトル通り吉田拓郎の歌がモチーフになっており、マークIIとか旅の宿なんていうのが、ちょこちょこ出てくる。
主人公は学生時代にライヴ・ハウスに出演し、卒業後、音楽を目指していたが、その道はあきらめ企業に就職したという設定。彼のセリフに「拓郎の歌詞は俺たちのバイブルだった」、「会社という体制と戦ってきたんだ」というのがある。
劇中出てくるのは拓郎の曲の中にはキャンディーズや森進一に提供したものもあり、反体制側から出てきた吉田拓郎が体制である歌謡界に提供したものなので、主人公の境遇と同じように感じた。
作り手はそんなことを意識したわけはないと思うけれど。