★★★★★★★☆☆☆
前半、釈然としないながらも一応、理屈が通る話しで決着が着くものの、それから1年後に語られる後半のスピード感と凝縮感がスゴイ。この辺り、同じ原作者、同じ監督、同じ脚本家コンビによる「砂の器」に通じるものがある。
ただ惜しむらくは、すべてが明らかになった後、主人公のモノローグで最終的な決着が語れるのだけれど、そこには「砂の器」ほどのカタルシスがない。
そんなわけで星は7個。
今日(2010年6月3日)の朝日新聞夕刊に橋本忍の話が載っていた(脚本についての連載)けれども、それによると「砂の器」の最初の脚本は1964年にはすでに出来ていたそう(その後、全面的に取材をやり直し、リライトしたそう)。
この映画を書いた流れから作ったのかもしれませんね。