★★★★★★★★☆☆
WOWOWで。
包囲され、物資、特に食料が欠乏する恐怖といつあるか分からない空襲の恐怖がよく表現されている良作。
日本では劇場未公開とのことなので、テレビ映画かと思ったけれど、そういうことはなさそう。シッカリ作られており、安っぽくない。
邦題通りの内容だけれど、主人公は兵士ではなく、運悪く包囲されたレニングラードに取り残されたイギリス国籍の女性ジャーナリストと、彼女と関わることになった女性警察官(と近隣の人々)。
ドイツの調子が良かったころが主な舞台で、バタバタとソ連市民が死んでいく。そんな状況なのに、赤軍幹部は・・・ということも描かれているし、冒頭には<義勇軍>という名の一般市民が単に殺されるだけという描写もある。
ソ連という国が自国民に対して取った行為はヒドイものだし、主人公のジャーナリストの行動も感傷的過ぎるので、共感できないのだけれど、それでも最後まで興味深く観た。