★★★★★★★★★★
WOWOWで。
南ロンドンのある低所得者用高層団地が舞台。
ある夜、その近くにエイリアンが落ちてくる。
たまたま居合わせた団地に住むチンピラたちが退治するが、その後、どんどんやってきて彼らが襲われる。
そこに彼らが強盗として襲った女性や同じ団地に住む親玉などが関係して、どう退治するか?というお話。
エイリアンが大挙して襲ってくるという話なのに、警察に捕まりたくない、盗んだ指輪が惜しい、母親から怒られる等々、登場人物たちが気にしていることが妙に小さいのが面白い。
主人公は元々アウトローなので警察を信用していないし、色眼鏡で見られるのも分かっているから、自力で解決せざるを得ないのも無理がない。
にもかかわらず、強盗で襲われる女性の恋人が赤十字のボランティアでガーナに行っていると知ると「イギリスの子供を助けず?」と言ったり、最後は文字通りの英国旗に助けられたりと、チクっとした皮肉があるのも良い。
馬鹿馬鹿しいと言えば馬鹿馬鹿しいのだけれど、単に馬鹿馬鹿しいだけでは終わっておらず、面白い映画。