★★★★★★★★☆☆
WOWOWで。
アメリカとイギリスの合作。
「スター・ウォーズ」が好きだからこそジョージ・ルーカスが憎いという屈折したファンの愛情を取り上げたドキュメンタリー。
1997年に「特別篇」を作った後、元々のオリジナル版を事実上、封印したことに対する失望と怒り。「エピソード1」と続く新シリーズへの落胆と怒り、各種グッズを「買わされたこと」への怒りなどが各国のファンやコレクター、マニアへのインタビューを通して出てくる。
単に<ルーカス憎し>だけではなく、「スター・ウォーズ」があったからこそ他の映画が作れなかったのでは?(コッポラが出てきて話す)とか、ファンがパロディー作品を作ることをむしろ楽しんでいる風でもあるという擁護も、割合から言えばほんの少しだけど、される。
最初に世に出たものだけを認める原理主義者がいる反面、製作者本人が手を加える分には一向に問題ないと考える容認派もいるという。
「発売されたものはすべて手に入れないと」と思うファンもいるし、「買わない」「見ない」という選択もあるというファンもいるという。
ま、いずこも同じということです。
彼らの気持ちが分かるかどうか、自身も思い当たる節があるかどうか。
それがこの映画が楽しめるかどうかのポイント。