★★★★★★★★☆☆
WOWOWで。
ベルギー、フランス、イタリアの合作。
病気により休職したことで解雇されることに決まった女性が主人公。
ただ、解雇されるに至った経緯は他の従業員の投票によるものだったようで、彼女を解雇するか、あるいは解雇することで仕事が増えるのでボーナスをもらえるかというものだったみたい。
子供のこともあり解雇されると困る彼女は、社長に再投票を直談判、週明けに実施されることに。
そのため週末を利用し、解雇反対に投票してもらうように1人ずつ訪ね歩くが・・・というお話。
このテーマで映画にしようとしたのがスゴイ。
また奇をてらう演出をすることなく、ただただ、彼女にカメラを着いて歩かせるだけ。
音楽もラジオから流れる曲だけで、その他にはなく、ものすごく地味な映画だけれど、グッと引き込まれる。
マリオン・コティヤールの演技力あってこそだし、他の人たちも自然で、その人そのもの。
重い話だけれど、ラストでは爽快感を感じる。
あの終わり方は彼女の矜持ですものね。