★★★★★★★★★★
Netflixで。
カンボジアとアメリカの合作。
クメール・ルージュ時代のカンボジアが舞台。
ロン・ノル時代に中流階級で育った少女が政権が変わり、どういう運命をたどるのかというお話。
ある家族、特にその一家の下から2番目の娘(物語の始まりの時点で5歳ぐらい)を通して、当時のカンボジアの状況が描かれる。
国家が家族(本当の家族は蔑ろにされる)という思想、ろくに食物も与えられずに教育も受けさせられずに農作業、子供たちを兵士として育てる。そんなことが順に出てくる。
同じころをテーマにした「キリング・フィールド」は、あくまで大人の視点だったけれど、これは子供の視点なので、余計にショックを受ける。
監督であるアンジェリーナ・ジョリーの狙いもそこにあると思うので、描写もオブラートに包むことはせずリアル。
130分を少し超える時間だけれど、長さは感じない。
つい40年数年前に何があったのか、それを知ることは大切だし、この映画でその一端を知ることが出来る。