★★★★★★★★★★
WOWOWで。
イスラエル、フランス、ドイツの合作。
1982年のレバノン侵攻を題材にしたもので、侵攻初日が舞台。
ある作戦に参加した1輌の戦車に乗る戦車兵4名が主人公。
歩兵部隊と行動を共にするものの、戦車の中にいるのでスコープから見える範囲内でしか外部の状況が分からない。
加えて4人とも実戦経験に乏しく、自分たちの置かれている状況を理解することが出来ずに・・・というお話。
映画のほとんどが暗く狭い戦車の中。
閉塞感、圧迫感がすごい。
スコープ越しに見ているからこそ現実感に乏しいものの、すぐ外で起こっていることは自分の命に直結する現実。それに付いていけない主人公たち。
実際にこういう感じなのでしょう、きっと。
誰かをヒーローにするわけではないし、逆に悲惨さを前面に出すわけでもない。
単に戦争に兵士として参加したら・・・を描いているだけで、これだけのメッセージ性を持たせているとは!
